津軽三味線は青森県津軽地方で誕生した三味線音楽です。
明治時代から昭和初期にかけて、目の不自由な「ボサマ」と呼ばれる芸人達の門付け芸(人様の家の前で演奏し、糧を得ることで生活する芸)として生まれ、発展しました。独奏や弾き語りとして始まり、やがて津軽民謡の伴奏楽器として用いられるようになりました。
じょんがら節を始めとした津軽民謡は即興性に富み、唄い手と奏者は互いにその技術を競うようになります。時代が進むにつれて、唄の前奏部分が『曲弾き』としてクローズアップされ、現在の独奏楽器としての地位を確立していきました。


伝統芸能としての津軽三味線の魅力、それは津軽三味線の持つ豪快かつ繊細な音色です。その音色は国籍を問わず、多くの人々の心を震わせ、揺さぶります。

また、津軽三味線の持つ即興性も魅力の1つであり、弾き手の感性・技巧によって、その演奏に同じものはないと言われています。誕生のいきさつや哀愁ある音色から、ジャズやブルースにも例えられ、現在では他楽器とのセッションも頻繁に行われています。

歴史は決して長いとは言えませんが、逆に言えば音楽的な伸びしろも大きく、可能性を秘めた楽器と言えます。